いわもとQ - 東京立ち食いそば

いわもとQとは?

いわもとQ 店舗外観 昼 いわもとQ 店舗外観 夜

いわもとQは24時間営業の立ち食いそば屋である。有限会社ライトスタッフによる経営だ。代表取締役は岩本浩治氏で、前職はセブンイレブンだったらしい。

いわもとQのキャッチコピーはありえないお店を目指す店だ。藪そば、更級そばのような本格蕎麦屋には敵わないが、蕎麦通ではない人たちが藪そば、更級そばと区別がつかない味を、立ち食いそば屋と変わらない価格で提供する。そんなありえないお店を目指す店という意味らしい。低価格なのに高品質のそばを提供する、そういう志をトップが掲げている店がいわもとQだ。

なお、「立ち食いそば屋で5分も待たせるなんて『ありえない』」と言った客が、「味も美味くて『ありえない』」と言った、二度の「ありえない」のエピソードが語られたり、「ありえないお店」になれたとしても、その店が実現した時点でその店は「ありえたお店」になる訳で、いつまでも常に「ありえないお店を目指し続ける」といった意気込みが語られたりしたことがあった。

いわもとQの独り言

いわもとQのキーワードは「鮮度」らしい。原材料を良くすれば美味くはなるがコストがかかる。熟練の職人がいればやっぱり美味くはなるがコストがかかる。しかし「鮮度」が良ければ美味くなって、しかもコストがかからない。

「鮮度」って何だろう。そばは「茹でたて」、天ぷらは「揚げたて」、これが鮮度らしい。美味くなることは間違いなさそうだ。茹で置きのそばや、揚げ置きの天ぷらが不味いことを、立ち食いそば屋の利用者たちは知っている。実際に茹で置きのそばや、揚げ置きの天ぷらを食べて、苦い経験をしていることが多いのだ。「茹でたて」「揚げたて」を約束してもらえるならば、少々の待ち時間は許容できるし、多少の価格が上がっても問題ないと、そのように考える利用者は間違いなく相当数いる。しかも、これならば小売店が単独でコントロールできてしまう範囲だ。

いわもとQはこの「茹でたて」「揚げたて」を「鮮度」というキーワードで強調した。これは魅力的と言わざるをえない。

この経営方針に感銘を受ける人が多いような気がする。そして気づくのだ。むしろ経営方針の表明といった「独り言」にこそコストがかからない。代表取締役の岩本浩治氏の「独り言」は巧みだ。どんな「独り言」が人々を魅了するかを心得ている。

いわもとQの「Q」とは何か?

いわもとQのQ

いわもとQの「Q」とは箸を持った人の顔である。

当初、社長は従業員に対して「Qの由来」を客に尋ねられたときには「私もQが何か知らないんですよ」と返答するように指示したり、「QはQuality(クオリティ)のQだ」と回答していたりしていたこともあったらしいが、実際のところは、単なる偶然の産物で、しかしながらユニークなエピソードがあったようだ。

いわもとQの以前の店名は「いわもと」だった。しかし、店頭の看板の「いわもと」と「そば・天丼」の間にある、箸を持った人の顔のデザインマークが「Q」に見えたようで、請求書の宛先が「いわもとQ様」となってきたらしい。そこで、「みんなが『いわもとQ』と言うならば『いわもとQ』でいいじゃないか」と、また「元々が女子高生に『仕方がないから、いわQにでも行く』と言われるような店にしたかった」ということもあり、店名を変更したとのことだ。元々、もっと変な店名にしようとしていたが、それでは大家が店舗を貸してくれなかったので、平凡な「いわもと」といった店名にしたという経緯があったらしい。

ちなみに、古い看板はいわもとQ[http://www.ousaru.com/soba/iwamotoq/]で確認できたので、関連部分を左に引用した。確かに「いわもとQ」と見間違っても不思議はない。

いわもとQのQ

現在の看板の「Q」にも、よく見ると、人の目があるように見える。そして「Q」の「ヒゲ」も真っ直ぐで、元々が箸だった名残をとどめている。

また、拡大すると気づかされるが、「Q」の右横には赤字で「鮮」の文字がある。鮮度を最優先とする経営方針が看板にも刻まれている。

いわもとQの歴史

2003年5月
「いわもと(そば・天丼)」を千代田区麹町で開店
2005年9月
「いわもとQ」を新宿区歌舞伎町で開店
歌舞伎町店の看板は株式会社アドセラが施工したようだ。
2006年3月
「いわもと(そば・天丼)」を「いわもとQ麹町店」としてリニューアルオープン
2006年4月
歌舞伎町東通りの立ち食いそば「いわもとQ」が二八そばに*
2006年3月-6月頃(?)
かけそばを200円から250円に値上げ
2008年7月
「いわもとQ赤坂店」を港区赤坂で開店
2008年2月-10月頃
かけつゆなどの作り置きをやめたとき、250円だったかけそばを、その手間の分、280円まで値上げした*
2010年9月
かき揚げの提供を開始
2012年4月27日
「いわもとQ赤坂店」が閉店
2012年5月11日
「いわもとQ池袋店」を豊島区池袋で開店

いわもとQの丼は上げ底か?

いわもとQのそば丼

いわもとQのそば丼はどう考えても上げ底である。

そば丼の口は広いが、底は絞られており、そして何よりも底上げされている。見事なまでの上げ底である。

何だろう。見た目と実際のギャップが大きすぎて、それがとても口惜しいのである。

最初から底上げされていなければ、量が少なめだけれども、こんなものかと諦めがつくのだが、見た目が立派なので、これは食べ応えがありそうだと、そば丼を持ち上げて食べようとしたその瞬間に、カラクリに気づかされるのだ。「騙された」という感じが残ってしまう。「商売上手だ」という感想を抱きつつも、錯覚させられた口惜しさが結局のところ残るのである。

いっそのこと徹底的に騙しきってもらいたい。最後まで上げ底に気づかなければ、それはそれできっと幸せなのだ。

いわもとQのメニュー(価格)

そば価格
そば各種(もり、ひや、かけ)280円
たぬきそば330円
かき揚げそば380円
肉そば430円
そば大盛り券+100円
価格
かき揚げ丼300円
小とろろ丼
小まぐろ丼
小肉丼
小天丼
天丼400円
上天丼500円
ごはん大盛り券+50円
トッピング価格
生玉子/温泉玉子50円
いか天100円
野菜天(なす・いんげん)150円
海老天150円
天ぷら盛合せ350円
いなり(2ヶ)100円
ビール(350ml缶)350円
セット価格
朝セット380円
ダブル海老天そば480円
天ぷらセット大盛り580円

いわもと(そば・天丼)時代のメニュー(価格)

いわもとQは、麹町いわもと時代こそ「ありえない店」だった。かけそば、ひやかけ、ざるそばが200円だ。天ぷらセットは天ぷら3品とそばで400円、天丼セットは天丼とそばで500円である。しかも天かすは0円だ。たぬきそばが200円だったのである。しかし、既にそばは200円から280円になっている。1.4倍の値上げだ。

そば価格
かけそば200円
ひやかけ
ざるそば
かけそば大300円
ひやかけ大
ざるそば大
価格
天丼400円
天丼大500円
トッピング価格
えび天100円
いか天
やさい天
温泉玉子
本場とろろ
天かす0円
セット価格
天ぷらセット400円
天ぷらセット大500円
天丼セット500円
天丼セット大600円

いわもとQの超特盛りとは何か?

いわもとQでは大盛券を購入するとそばが半人前増量される。この大盛券を2枚購入すると、そばの量が特盛りとなって、一人前増量される。元々の量の2倍だ。大盛券を3枚購入すれば、超特盛りだ。元々の量の2.5倍となる。

しかし大盛券は100円だ。小諸そばの大盛券が30円であることを考えると、高い。

ちなみに、ご飯の大盛券は50円で、小盛りから普通盛り、大盛り、特盛りと増量されていく。いわもとQは、そばメニューよりもご飯ものメニューのほうがお得感があるため、大盛券はそばの大盛券よりもご飯の大盛券のほうが使い勝手がよさそうだ。

いわもとQで、きつねうどんは食べられるか?

いわもとQで、きつねうどんは食べられない。

いわもとQは、そばだけでうどんを販売していない。また、油揚げも販売していないので、きつねそばも食べられない。

いわもとQへの訪問履歴

2011年10月28日天丼セット

いわもとQの天丼セット

2011年10月28日にいわもとQで天丼セットを食べた。680円だ。いわもとQでは各種セットメニューを注文しても値引きがない。天丼セットは天丼400円+そば280円で680円となる。

いわもとQは絶対鮮度の追求*をする店らしく、注文から提供までの時間もそばなら2分、セット物でも3分で提供すべく、改善に取り組んで*いるとのことだ。折角なので計測してみた。実際の提供時間は7分だった。残念だ。

注文してから天ぷらを揚げはじめ、天ぷらの揚がる頃合いから、そばが茹ではじめられた。段取りとしては最悪だ。それでも天ぷら3分、そば2分の計5分になるはずだが、実際には7分だ。マニュアルと比べて、天ぷらはきっと揚げ過ぎ、そばもきっと茹で過ぎなのだろう。

天丼の天ぷらは、えび、いか、きす、いんげんだ。早朝や混雑時を除けば、天ぷらは揚げ置きをせず、必ず注文してから揚げはじめるので、揚げたてが食べられる。素晴らしい。

そして実際に天ぷらは確かに揚げたてだった。目の前で揚げるのを見ている。しかしそれでも満足できる味ではなかった。

食べてみると、揚げ過ぎとは感じなかった。タレのかかっていない部分のコロモはサクサクとしており、硬くはない。コロモの量はやや多めで、食べ進むとややクドくなる。小天丼と比べれば天ぷら自体の量も多かったのが影響しているのかもしれない。特にいか天は、よくある大きめの部類で柔らかく食べ応えがあった。決して悪くはない。むしろ美味い。この天丼が単品400円というのはとても安い。しかし期待があまりにも膨らみすぎていた。立ち食いそば屋のなかでは最高峰の天ぷらを食べる意気込みになってしまっていたのである。もしいわもとQの天ぷらが立ち食いそば最高峰だとしたら、それではあまりにも残念すぎる。明快に「美味かった!」とは宣言しづらい天ぷらなのだ。コロモはもっと薄くていい。特にきすの天ぷらなんかはコロモの厚みが気になる。また、タレは出汁をもっと強烈に効かせたほうがいいし、濃口醤油の比率を増やしてやや辛めにしてしまってもいい。今のままだと甘ったるい。

いわもとQの天丼は400円という価格にしては素晴らしい一品だが、明快に「美味い」とも「満腹だ」とも言い難く、どこか中途半端だ。

製麺機

そばは、かけ、ひや、もりから選べる。今回はひやにした。

そばは、押し出し式製麺機を使用していた。製麺機はゆで麺機の上部に設置されており、製麺機から押し出されたそばは、そのままゆで麺機の中に落下して茹でられる。その光景は食欲をかなり減退させる。

押し出し式でも、そばの見た目は角が立っており、切ったそばと見分けがつかなかった。小諸そばゆで太郎のような色が薄めの細いそばではなく、富士そばのようにしっかりとした太さと色みがあって、蕎麦っぽさのある見た目だ。しかも、食べてみても、しっかりと弾力があって、口当たりもよく、これはいい。ただどこかに違和感がある。押し出し式の現場を目撃した影響だろうか。

そばの最大の難点は単品での価格だ。280円である。確かに富士そばよりはいい。+10円するだけで富士そばよりも面白いそばが食べられる。しかし、+10円するだけで小諸そばならば二枚もりが食べられる。二枚もりは単品で満腹になる。ネギも入れ放題だ。味も悪くない。そばの食感が全く違うけれども、もし小諸そばのそばでも美味いと感じられるならば、小諸そばのほうが総合的に満足感が確実に得られる。

2011年10月30日かき揚げ丼

いわもとQのかき揚げ丼

2011年10月30日にいわもとQでかき揚げ丼を食べた。300円だ。

かき揚げは、多分、小さい丼にも入るサイズで丸く成形されている。高さもあって立体的だ。サクサクではなくガリガリといった食感に近い。硬い。具はとにかくタマネギの量が多い。タマネギのかき揚げ丼だといっても良い。かき揚げ丼のかき揚げはタレに浸ったかき揚げが好みだが、タレの量も少ない。

いわもとQのかき揚げ丼が美味くないことは確かだ。しかし気になる。食べている途中で天ぷらのタレを少しだけ足してから食べてみたのだけれども、もっと思い切ってタレを追加してみたらどうだったのか、湯のみに入れられたそばつゆがつくのだけれども、これをかけてみたらどうだったのか。いわもとQでは他にも食べてみたいメニューがあるので、暫くの間はかき揚げ丼を注文することはないはずなので、これらを試してみることは遠い先になりそうだ。

かき揚げ丼を食べるのなんて、もしかしたら数年ぶりだ。いわもとQよりも美味い店なんて沢山ありそうのだけれども、具体的にどこのかき揚げ丼が美味いかは知らない。立ち食いそば屋では、やっぱりそばが食べたいので、今後もかき揚げ丼はなかなか注文する機会がなさそうだ。しかし今回の一件でかなり関心の度合いがアップしてしまった。

いわもとQのかき揚げ丼は、美味くないからといって、もう二度と注文しないかというと、何だかどこか気になるメニューだ。

2011年11月30日ひやかけそば

いわもとQのひやかけそば

2011年11月4日にいわもとQでひやかけそばを食べた。280円だ。

店外に券売機があって、券売機の隣には大きな写真付きのメニューがある。一部のメニューだけではない。トッピング等を除いた全メニューだ。入店前にあらかじめメニューを決められる。

今回購入した食券は「そば各種」だ。いわもとQのそばは食券が同じで、食券を手渡すときに「かけ」「ひや」「もり」のいずれかを口頭で注文する。ひやにした。

注文が入ってからそばは茹でられる。待たされはするが、間違いなく茹でたてが食べられる。

押し出し式製麺機が使用されている。製麺機はゆで麺機の上部に設置され、製麺機から押し出されたそばは、ゆで麺機の中に落下して、そのまま茹でられる。

押し出し式製麺機で切られたそばは、角が見事に立ったそばで、太くも細くもなく、色も薄くも濃くもない。表面がつるりとして、ややぬめりを感じるような口当たりをしており、またコシというよりも何か不思議な弾力がある。これはこれで悪くない。面白い。

かけ汁は鰹出汁が強烈に香る。複雑な香りではない。とにかく思いっきり鰹節から出汁をとりましたという風味のかけ汁だ。悪くない。

小皿には、ネギとワサビ、小梅がある。ワサビと小梅はセルフサービスでとった。ネギは控えめな量だ。小梅は最後の口直しに食べた。

押し出し式製麺機のそばの食感が面白いのだけれども、まだ何か掴みきれていない。きっと再訪してまた食べてみることになりそうだ。ただはっきりしてきたのは、期待があまりにも高すぎたということだ。珍しさで今は楽しめている。しかし、いわもとQはこんな味かといったん腑に落ちたら、飽きるのも早そうだ。やはり280円という価格と比べて量が少なすぎる。最終的にはこの点に対する不満が店から足を遠のかせるような気がしている。

2011年12月21日ひやかけそば

2011年12月21日にいわもとQでひやかけそばを食べた。280円だ。

いわもとQだ。ひやかけそばだ。珍しさに戸惑っていた。しかし落ち着こう。いわもとQのそばは押し出し式製麺機のそばだ。

表面の滑らかさや、ぬめり具合は、きっと押し出し式製麺機のそばの特徴だ。初体験なので他と比較できない。しかし、きっとそうなのだ。

他の立ち食いそば屋で味わえない食感なので、それなりに楽しんだが、やっぱり「それなりに」なのだ。再訪することは間違いない。いわもとQでしか味わえない何かがあるからだ。しかし、これはきっと全て押し出し式製麺機が原因なのだ。

いわもとQは押し出し式製麺機によって珍しい食感のそばを提供する店となったが、その味は、珍しい、面白い、他では味わえない、といったもので、決して美味いわけではない。ただこの珍しさが癖になることもまた事実だ。面白い。

2012年02月12日小天丼大盛

いわもとQの小天丼大盛

2012年02月12日にいわもとQで小天丼大盛を食べた。小天丼300円+ごはん大盛50円だ。

いわもとQは天ぷらが揚げたてだ。しかしかき揚げは味が今ひとつのだ。それならばと小天丼を注文した。天ぷらは海老天と野菜天(なす天、いんげん天)だ。ごはんが少ないことは予想できたので、ごはん大盛り券を忘れずに購入した。

注文してから天ぷらを揚げはじめる。あらためて考える。350円で揚げたての天丼が喰えるのだ。しかも海老天丼だ。てんやの天丼は500円で、小天丼でも430円だ。

さて、揚げ立ての小天丼だ。ごはんを大盛にしたので、一応セルフサービスの天つゆを追加でかけてみる。たっぷりの天つゆだ。食べる。

海老天が、海老本体が大きくはないものの、しっかりと美味い。なす天も美味い。いんげん天も悪くない。しかしまだごはんが少ない。天つゆ増量も効いたのか、ごはんが進むこと、このうえない。これはいい。しかし、それだからこそ、ごはんが少ない。

結論だが、いわもとQの小天丼は素晴らしい。問題は一つだけだ。何度も繰り返すがごはんが少ない。小天丼+ごはん大盛り券+ごはん大盛り券の400円がきっと最善の選択肢だ。400円で満腹満足の天丼だ。これはかなり素晴らしそうだ。

2012年05月20日鴨そば(ひや)

いわもとQのまぼろしの鴨そば(ひや)

2012年5月20日にいわもとQで鴨そばを食べた。430円である。

券売機にはまぼろしの鴨そばかけ・ひや選べますとある。とても魅力的だった。

まぼろしのとあるが、過去に販売されていた実績はあるのだろうか。これが単なる謳い文句だったとしたら成功である。いわもとQで幻と言われている鴨そばを食べることができて、とても幸せである。そんな風に思えてしまうに違いない。

しかも、時期が時期なのである。富士そば鴨せいろ・鴨南蛮の販売は終了してしまった。富士そばの鴨せいろは満足できる一品だった。鴨肉はチープな味だが量が多く、何よりも鴨の脂と白ネギの浮いたつゆが素晴らしかった。販売終了はとても残念であり、そんな時期にいわもとQの鴨そばは販売が開始されたのである。

小諸そば吉そばゆで太郎に鴨そばメニューはない。梅もとでは鴨そばとして鴨南蛮が販売されていることが多いが、鴨せいろが販売されている店舗は少なかったりする。いわもとQの鴨そばは大歓迎なのである。

しかも、かけそばだけではなく、冷かけそばでも、鴨そばが喰えるらしい。これはぜひ試してみたい。

ちなみに、豆乳温玉そば(ひやのみ)も430円で販売されており、詳しい解説もあった。

あの幻の赤坂店で大好評だった 豆乳温玉そばが帰ってまいりました。

注 レジ受付になりますので レジまでどうぞ 期間限定かも

豆乳温玉そばとは?
マイルドな豆乳と鰹のきいたつゆの絶妙な(微妙?)おそばなのです
温玉をくずして混ぜれば それはもう、カルボナーラっぽくなります。
ぜひ、冒険をしてみてくださいませ。

冒険できません。惹かれるのは、やっぱり鴨そばである。今回はひやで注文してみた。

この何気ないひやという選択が残念な結果を迎えるとは予想だにしていなかった。

鴨そば(ひや)には、ひやかけそばに、鴨肉とホウレン草、小口切りの白ネギがのっていた。そして、冷たいそばつゆには、微妙に凝固した鴨の脂が浮いていた。

鴨南蛮のつゆは温かい。鴨せいろのつゆも、せいろなんだけれども、温かい。鴨せいろは、冷たいそばだけども、温かいつゆなのである。

体感した。鴨そばのつゆは絶対に温かくなくてはならないのだ。鴨から溢れるたっぷりの脂は温かいつゆに浮くことだけを許される。冷たいつゆに浮いた鴨の脂は癖がありすぎて、そば全体を台なしにしてしまうのだ。

いわもとQの鴨そばは、なぜ「もり」という選択肢がなくして、「ひや」という選択肢を残したのだろう。鴨の脂がゲル状になって、そばを覆う。

断言できる。いわもとQの鴨そば(ひや)はとても残念である。かなりマニアックな嗜好をもった鴨好きにしか耐えられないそばなのではないだろうか。うっかり惹かれて注文してしまった自分の浅はかさを悔やむことこの上ない。

作者:馬場飯
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