JADE[ジェイド] - 高田馬場B級グルメ

2013年1月には既に閉店していたようである。

JADE[ジェイド]の紹介

JADE[ジェイド]の店舗外観 JADE[ジェイド]の店舗内装

2009年9月13日にヤンゴン出身のマスターが創業したバーだ。ミャンマー料理(ビルマ料理)が食べられる。店名のJADEは深緑の宝石、翡翠を意味する。カチン州が翡翠の有名な産地であるようだ。

ピューと同じビルの地下1F。山手線と新目白通りの交差点だ。T字路の突き当たりにある。交差点角にはすき家があるが、新目白通りを横断すると閑散としている。目印は緑光の輝く看板だ。マンションだ。本当は3Fにピューが入っているが、地下1FのJADE以外には店はなく、普通のマンションであるかのように見える。

階段を降りるのに躊躇する。どこか危険な香りが漂っているのだ。少しばかりの勇気を出して地下に向かう。営業時間には注意が必要だ。17:00から29:00までである。また、地下への階段脇には定食の写真が貼ってあるが、既に提供されていないので注意が必要だ。

店内はスナックを改装したバーといった雰囲気だ。カウンターは使われておらず、テーブルに案内される。手前の照明は普通だが、店内奥の照明は緑色だ。店頭の緑に輝く看板といい、店内の照明といい、緑光はJADE(翡翠)がモチーフにされているのだろう。しかし薄暗い。液晶テレビが壁にかけられており、ミャンマーのカラオケがBGM替わりに流されている。

マスターも店員も客も、多分、ミャンマーの人々だ。少なくともマスターはある程度日本語でコミュニケーションがとれるし、とてもフランクな応対なので、何か困ったことがあったら、マスターを呼べば解決するかもしれない。

メニューには日本語も書かれていた。一安心だ。食事は全品499円だった。炒飯か麺類だけを注文すればワンコインでミャンマー料理が堪能できる。しかし、基本的にはバーだ。酒類を注文して当然という雰囲気がある。酒と食事で2,000円といったところだろうか。

2012年5月から6月には値上げと食べ放題ランチ開始

残念だが、メニューの価格が全て貼り替えてあった。499円の値札が全て599円に貼り替えられている。全品499円だった。そして現在は全品599円である。

しかし残念なことばかりではない。

babaobasan(敬称略!?)から嬉しい情報をいただいた。ランチ営業を開始したという情報だ。800円でモヒンガー他、食べ放題らしい。

深夜に緑光を輝かせているのがJADEのイメージである。ランチ営業が似合わないこと、このうえない。しかし、さすがJADEである。普通のランチ営業ではないらしい。ミャンマー料理が食べ放題のようである。食べ放題のメニューのなかにはモヒンガーも含まれるようなのだけども、JADEのモヒンガーは他店と違ってかなり楽しめた。これは素晴らしいかもしれない。しかも800円だ。

ミャンマー料理食べ放題ランチで思い出すのはやっぱりRUBYである。900円である。こじつけかもしれないけれども、緑の宝石ジェイドは、常に赤の宝石ルビーをライバル視しているのではないだろうか。立地的には、明らかにルビーが有利だ。ジェイドはルビーからそれほど距離が離れているわけではないが、積極的に訪れようとしない限りは、その存在を意識することさえ危うい立地条件である。だからこそ、知る人ぞ知るで、ルビーよりも質も量も価格も全てにおいて勝ろうとしているのではないだろうか。

リトルヤンゴン高田馬場でミャンマー料理のランチをしたいならば、まずはJADEを試してみてもいいかもしれない。ちょっぴりだけディープかもしれないけれども。

店舗

営業時間

17:00から29:00まで。無休。

住所

豊島区高田3-29-7 第2京やビルB1F

JADE[ジェイド]への訪問履歴

2011年08月21日モヒンガー

JADE[ジェイド]のモヒンガー

2011年8月21日にJADEでモヒンガーを食べた。500円だ。モヒンガーはミャンマー料理(ビルマ料理)を代表する麺料理である。

ドリンクを注文しなかったら、温かい入れ立てのお茶を出された。これには恐縮した。ゆっくりとお茶を飲みながら、モヒンガーの出来上がりを待つ。

まずは調味料が運ばれた。タイで言うところのプリックポンとプリックナンプラーだった。

モヒンガーは汁とは別に麺や具が皿に盛られて出された。素麺は食べやすいように四つの塊に分けられ、その脇にはかき揚げとレモン、さらにその脇にはゆで玉子の輪切りにパクチーが添えられている。少しずつ試しながら食べられるので、とても面白い。

素麺の量が見た目以上に少なく、これだけで一食とするには物足りなかった。モヒンガーを注文するときには、最初から軽食をとるつもりで入店するか、別にもう一品注文したほうが良さそうだ。かき揚げはかき揚げといってもいいのだろうか。何かの揚げ物だった。二種類あった。

モヒンガーの別の具材が混ざらないとろみのある出汁だけを初めて味わえたのでとても満足した。

2012年5月29日ジェイドチャーハン

2012年5月29日にJADEでジェイドチャーハンを食べた。599円だ。

山手線と新目白通りの交差する殺風景な場所に緑のネオンが灯る。JADE(ジェイド)である。ヤンゴン出身のマスターが経営するバーだが、飲まずにミャンマー料理(ビルマ料理)だけで食事だけすることもできる。

二度目なので躊躇することなく地下への階段を降りる。ただ最初は戸惑うかもしれない。どこか危険な香りが漂っているのだ。

マスターは不在だった。日本語の分からない店員が留守番のようだ。適当に席に座って、煙草を喫みながらメニューを眺める。

数分後、マスターが現れる。相変わらずだった。とてもフランクな応対なのだけれども、謙った言動で一貫しているので、これは誰からも愛される接客に感じる。素晴らしい。今回はジェイドチャーハンを注文する。

残念だったのが、メニューの価格が全て貼り替えてあったことだ。499円の値札が全て599円に貼り替えられている。前回の訪問時には全品500円だと勘違いしていた。どうやら全品499円だったのが正しいらしい。そして現在は全品599円である。

ドリンクは不要で食事だけにすることを伝えると、冷茶がテーブルに運ばれた。前回もそうだったのだが、ありがたい心遣いだ。

ところで、店名のJADEは新緑の宝石、翡翠を意味する。それもあってか、前回の訪問時には照明が緑色だった。ミャンマーカラオケが店内に響き渡り、全てが緑色に染まり、全てがミャンマーの歌ばかりで、これはこれでかなり居心地が良かった。

今回は照明が単なる蛍光灯である。日常の延長である。非日常感が味わえず、少し物足りない。しかし、注文したジェイドチャーハンをしっかりと味わうには、このほうがよい。飯の色彩の鮮やかさで美味くも不味くもなることがある。

JADE[ジェイド]のジェイドチャーハン

ジェイドチャーハンである。メニューにはジェイドチャーハン(ピリ辛)とあった。辛いのは大歓迎だ。

店名のジェイドを冠したジェイドチャーハンとは、鶏肉とミックスベジタブル(ニンジン、コーン、グリーンピース)にバラチャウン(ミャンマーふりかけ)を加えたチャーハンだった。ピリ辛とあったのはバラチャウンの唐辛子のピリ辛だった。

玉子は一切使用されていない。米はパラパラだ。基本は鶏肉とミックスベジタブルのチャーハンである。不味いはずがない。しかし予想通りの美味さになるので、感動は少ない。バラチャウンの辛味は徐々に効いてくる。

意外にも量は多かった。食べ終えた頃には満腹だ。二人で来訪して、ジェイドチャーハンと他にもう一品、茶葉サラダや干し鹿サラダなどを注文して、料理をシェアすると、かなり満足できるかもしれない。

その量に負けて、少し食べ飽きながら、完食するに至った。

ジェイドチャーハンを食べている最中に、サラダもテーブルに運ばれた。

これは嬉しい。キャベツの千切りにチリソースがかけられている。

ジェイドチャーハンがたっぷりとした量なので、箸休めとして、このサラダは立派なアクセントになる。そしてチリソースがしっかり辛くて、ジェイドチャーハンのバラチャウンを凌いでいるので、ジェイドチャーハンに戻るときに、チャーハンのマイルドさが嬉しくて食べ進めてしまうこと、このうえない。

この組合せは素晴らしい。

食べ終えて、満腹の腹をいたわる。一服して、余韻に浸る。そして、店を出るときに、600円を差し出す。お釣りは1円だ。

この瞬間には、多分、会話が必ずある。マスターの狙いなのだろう。「どうでしたか?」

美味かったこと、満腹になったことを告げる。言葉は不思議だ。とにかく美味くて、満腹で堪らなかったような気がしてくる。

満足である。

でも、499円だったら、もっと超満足だったよ!

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作者:馬場飯