小諸そばの二枚冷したぬき - 東京立ち食いそば

小諸そばで最も満足感の得られるメニューは従来まで冷したぬきそば超盛だった。小諸そばの二枚もりは、あまりに激安すぎるため、立ち食いそば業界の孤高の頂点となったが、冷したぬきそば超盛は質,量,価格の三拍子を備えた、知る人ぞ知る秘密のメニューだった。

そんな冷したぬきそば超盛が、表舞台に立つときが到来した。二枚冷したぬきである。のぼりがたっている。2012年6月6日である。二枚冷したぬきそばは、単に冷したぬきそば超盛を名称変更しただけではない。冷したぬきそば超盛よりもさらにパワーアップしての登場である。素晴らしい。素晴らしすぎる!

小諸そばの冷したぬきそば超盛

小諸そばの冷したぬきそば超盛は、冷かけそば(通常のそばの2倍)に、揚げ玉とキュウリとかまぼこの細切りがのったものである。小諸そばなのでネギが取り放題である。冷したぬきそばが290円で、超盛が+60円の350円になる。

実に美味い。揚げ玉が素晴らしい。大きさが不揃いのサクサクとした揚げ玉だ。ネギを大量に投入して、揚げ玉、キュウリやかまぼこと一緒に食べる。美味い。キュウリやかまぼこの食感も素晴らしいはずなのかもしれないけれども、やっぱり注目すべきは揚げ玉だ。きっとそばつゆに油分を補うことで、美味さを増しているのかもしれない。しかし、何よりも食感であり、満腹感だ。この不揃いの揚げ玉のサクサク感は非常に楽しく、しかもしっかりと油を摂取したという意識上の満腹感にもつながるようだ。

そばは超盛である。たっぷりとある。小諸そばは生そばで、茹でたてか少量の茹で置き、色は白っぽく細めだ。蕎麦粉は同割という話もあるようだが、きっと実態は同割以下のような気がする。見た目の色はかなり薄いので合成着色料は使われていないはずだ。食品添加物は少なければ少ないほど安心できる。また、立ち食いそば屋のように低価格のそばを提供する店で蕎麦の香りや風味を味わうのはそもそも難しいので、むしろコシのある食感のほうが重視されているのは納得できる方向性であるし、実際に食べて美味い。

決して冷麦や素麺ではない。冷麦よりも細くて、素麺よりも太く、そばの風味はそこはかとなく、しかし、これが美味いのだから仕方がない。

小諸そばの冷したぬきそば超盛は、二枚もり以上の満足感を与えてくれるが、+60円である。ケースバイケースで味わっていこう。

小諸そばの二枚冷したぬき

小諸そばの二枚冷したぬきそばは、冷かけそば(通常のそばの2倍)に、揚げ玉とキュウリとかまぼこの細切りがのったものである。別皿で追加の揚げ玉とおろし生姜が添えられる。しかも、小諸そばなのでネギが取り放題である。350円だ。

最初に強調しておきたい。小諸そばの二枚冷したぬきそばよりも質,量,価格の三拍子を備えたメニューを知らない。

2012年6月初旬から販売が開始された。

小諸そばの二枚冷したぬきと冷したぬき超盛との比較

小諸そば冷したぬきそば超盛はとても素晴らしいメニューだったが、二枚冷したぬきそばはそれを上回る素晴らしいメニューになった。違いは三点だ。まとめよう。

  1. 別皿でたっぷりの追加揚げ玉が提供され、しかも、別皿で少量ではあるものの、おろし生姜が提供されるようになった。
  2. そば丼が、底が深くて、しかも底が狭く絞られていない、鮮やかな青色のそば丼に変更された。
  3. そばつゆが、そば徳利に入れられて提供されるようになった。

小諸そばの揚げ玉は素晴らしい。大きさが不揃いのサクサクとした揚げ玉で、甘味さえ感じさせられ、ほとんど意識しないうちに腹にズシンと溜まる。そんな揚げ玉が別皿で追加されてしまったのだ。これはかなりの満腹感だし、とにかく美味い。

小諸そばの卓上には、生姜がない。うどん専門店ではないので、これは生姜が用意されていたら、むしろかなり感動すべきことなのだけども、それでも生姜がないことには変わりはない。ところが、別皿で少量ながらも、おろし生姜が提供されることになった。これは絶対に悪くない。小諸そばの冷したぬきそばに、おろし生姜が添えられると、素晴らしい薬味になる。

そば丼も、巨大になった。まるで食べ放題のネギをたっぷり入れてくれと言わんばかりだ。混ぜやすいし、食べやすいし、素晴らしい。丼の色合いが涼し気な青色というのも悪くない。

そばつゆが、そば徳利に入れられて提供されるようになったのもありがたい。最初からそば丼にそばつゆが入れられてしまっている場合と違って、自分でペースを調整できるからだ。ひたすらありがたい。

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作者:馬場飯