松屋の豚めしは豚丼ではない? - 松屋ファンクラブ
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松屋の豚めし
松屋の豚めしはどんなメニューか?
松屋の豚めし
は甘辛く煮込んだ薄切りの豚バラ肉とタマネギの丼飯だ。
吉野家では
松屋の豚めしを食べたことのない人々は言うかもしれない。
「豚丼は牛丼の劣化版メニューだ」
「豚より牛のほうが美味い」
「牛丼より高い豚丼なんてありえない」
「豚バラなんて脂身ばかりだ」
「豚丼は売れないから駆逐されたんだ」
松屋の豚めしをもし口にしてしまったら世界が変わるかもしれない。たかだか290円だ。仮に試しても財布には響かない。
実はかなり美味いのだ。
好みによっては牛丼や牛めしよりも美味いと感じるに違いない。少なくとも俺がそのひとりだ。繰り返そう。
甘辛く煮込んだ薄切りの豚バラ肉とタマネギの丼飯を喰いたいならば、大手牛丼チェーン店のなかでは松屋しか選択肢がなかったし、実はこの松屋の豚めしがかなり美味かったのだ。
肉の多さと豚バラ脂身の美味さ
松屋の豚めしの美味さは、肉の多さと豚バラの美味さに尽きる。
松屋の豚めしは見た目からしてまず肉が多い。ご飯が見えない。しっかりと豚肉でご飯が覆いつくされている。牛丼(牛めし)を注文したら、牛肉と牛肉の隙間からご飯が見えていた経験はないだろうか。松屋の豚めしではそんな哀しい経験をすることは少ない。
そして豚肉の一片々々が肉としての形状を留めている。牛丼(牛めし)を注文したら、牛肉がまるでボロ雑巾のようにズタボロになって裂けてしまっていたことはないだろうか。松屋の豚めしでそんな哀しい経験をしたことは皆無だ。
肉が充実していると、肉とご飯との配分を気にせずに食べられる。しっかりと肉を食べつつご飯だ。もちろん丼飯なので限界はあるが、そこは甘辛いタレがフォローしてくれる。タレだけに頼った貧相な想いをせずに丼飯を喰えるのはとても幸せだ。
そして松屋の豚めしといえば豚バラ肉の美味さだ。牛丼(牛めし)の貧相な牛肉より美味いのである。きっと好みに左右されるに違いない。しかし、薄切りの豚バラ肉と、裂けてしまうほど極限まで薄く切られた牛肉を食べ比べて、豚バラ肉のほうが美味いと感じる人は多いのではないだろうか。肉としての食感が残っているし、脂身は丼飯と相性がいい。
豚丼屋ではなく牛丼屋だ。だから豚よりも牛のほうが美味いに違いない。あくまでも豚は牛の代用品である。そのように思い込んでしまって、食べてみることすらせず、美味くないと思い込んでしまっている人がいるとしたら、とても残念だ。
豚めしにバーベキューソース、カルビソース
松屋の豚めしは何も手を加えずに食べていただきたい。そのまま食べて、当然美味い。間違いなく満足できる。以上で重要な点は伝えた。以上が全てだ。
さて、豚めしにバーベキューソースやカルビソースを垂らしてみよう。量はお好みだ。豚めしが豚焼肉定食の味に変化する。松屋の牛焼肉定食とか豚焼肉定食とか価格の割に美味くない。プレミアム牛めしや豚めしのほうが断然美味い。それでも牛焼肉定食や豚焼肉定食が成立しているのは卓上にあるバーベキューソースとカルビソースが美味いからなのだ。ありがたく活用させていただくことにしよう。個人的にはバーベキューソースが好みだ。一般的にはカルビソースのほうが人気があるようだ。垂らして食べる。悪くない。むしろ美味い。断然美味い。
本来の豚めしの味わいも素晴らしすぎるのだが、時には味変させてみるのもいいだろう。きっと癖になるに違いない。
松屋の豚めしは本当に販売終了?
松屋の豚めしの販売が終了した日
2012年1月9日に松屋の豚めしは販売終了となった。
2012年1月5日に豚めしの販売終了が発表され、実際に1月9日に販売が終了するまでの様子は日記に書いた。
- 2012年1月4日豚めし(並)+生野菜
- 2012年1月6日豚めし(並) - 豚めし販売終了まで残り3日
- 2012年1月7日豚めし本日完売 - 豚めし販売終了まで残り2日
- 2012年1月8日豚めし(並) - 豚めし販売終了まで残り1日
- 2012年1月9日牛めし(並)+生玉子 - 豚めし販売終了当日
いずれは世間から忘れされてしまう豚めしの最後のデータを記録に留めよう。価格とカロリー・栄養成分の一覧だ。レシピを探る参考にほんの少しはなるかもしれない。
品名 | 価格 | カロリー | 栄養成分 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | 食塩相当量 | |||
豚めし(小盛) | 270円 | 524kcal | 14.6g | 21.3g | 65.6g | 1,095mg | 2.8g |
豚めし(並) | 290円 | 765kcal | 20.1g | 27.7g | 104.2g | 1,305mg | 3.3g |
豚めし(大盛) | 390円 | 991kcal | 25.5g | 34.5g | 138.5g | 1,495mg | 3.8g |
豚めし(特盛) | 490円 | 1360kcal | 36.2g | 53.7g | 175.1g | 1,999mg | 5.1g |
カロリー・栄養成分の数値にはみそ汁も含まれている。
松屋の豚めしの販売が終了してからの日々
2012年1月9日に松屋の豚めしは販売終了となった。
徐々に記憶は薄れていく。
松屋の豚めしの販売が期間限定で再開してからの日々
2012年3月8日から31日まで松屋の豚めしは期間限定で販売を再開した。
販売再開にあたって+40円の値上げだ。290円だった豚めしは330円になっていた。逆に牛めしは通常価格が値下げされて既に280円となっている。
豚めしの販売再開までの期間、牛めし+みそ汁+生玉子の組合せで食べ続けてきた。みそ汁には松屋特製オリジナルカレー用辛味スパイスをふりかけ、生玉子にはポン酢ソースを入れてかき混ぜ、牛肉を浸しながら食べる。これが松屋での標準的な食べ方になっていた。エクポで生玉子が無料サービスだった影響も大きい。無料サービスのため、躊躇することなく毎回欠かさず生玉子を注文できたのだ。
豚めしの販売再開はそんな状況下で実施された。
豚めしを注文したのは三回程度だっただろうか。懐かしさはなかった。感動もなかった。食べ慣れた味だ。以前と比べて、注文する頻度が牛めしと逆転してしまった。以前は、日々、豚めしを注文し続けて、飽きてくるので、値下げセールに合わせて時々牛めしを注文する。現在は、日々、牛めしを注文し続けて、飽きてくるので、時々は豚めしを注文するといった具合だ。
豚めしの販売終了の衝撃は大きかった。それに比べて、豚めしの販売再開の衝撃はそれほどでもなかった。嬉しくはあるが、大歓迎するまでには至っていない。やっぱり+40円の値上げの影響が大きい。喉に小骨が刺さってしまった感じだ。
松屋の豚しゃぶ丼
松屋の豚しゃぶ丼である。2012年5月24日に販売が開始された。
通常価格330円のところ290円だった。発売を記念して、5月31日(木)15時まで、
で販売するらしい。豚しゃぶ丼
・おろしポン酢豚しゃぶ丼
関連メニューを通常価格の40円引き
松屋の豚しゃぶ丼は、煮こんで余計な脂を落として塩胡椒で味つけされた豚バラ肉に小口切りされたたっぷりの青ネギがトッピングされた丼飯である。少量のポン酢が最初からかけられていたが、店や店員によっては大量のポン酢がかけられることもあるらしい。
さっぱりとしている。むしろさっぱりとしすぎているため、ポン酢を加えた生玉子に浸しながら食べていた。悪くないのだが、他のメニューに比べると、味つけが淡白なので、松屋のご飯の量に負けてしまって、最後にご飯が残ってしまい、仕方がないので紅生姜で残ったご飯を食べるということがあった。松屋では滅多にない経験である。
結局のところ290円だから食べていたというところがある。通常価格の330円に戻ってしまってからは、豚しゃぶ丼を注文するくらいならば、普通に牛めしを注文すればいいやと考えるようになってしまっていた。
なお、おろしポン酢豚しゃぶ丼は、豚しゃぶ丼に大根おろしがトッピングされるようだが、まだ注文したことがない。
松屋の豚しゃぶ丼はあの豚めしを凌ぐか?
松屋の豚しゃぶ丼があの豚めしを凌ぐはずがない。
松屋の豚めしが店舗限定で復活!
松屋の豚めしの販売が店舗限定で復活していた。
2012年5月19日に松屋で豚めしと生野菜、みそ汁を食べた。330円+100円+0円である。
とても幸せな一食だった。
小型の店舗だった。店舗外側には弁当販売専用の窓口がついている。店内にはテーブル席がないのはもちろん、カウンター席も10席もなく、弁当販売に注力している店舗らしい。店頭に豚めし復活!
のポスターが掲げられていた。店外の券売機で食券を購入してから、店内に入る。
適当な席に腰掛けて食券を渡す。数秒もしないうちに、まずは生野菜が出された。機敏だ。ディスパッチシステムを使いこなしているのだろう。しかし、ありがたい。
そして驚いた。店員が一人しかいないのだ。彼女が調理も販売も全て一人でこなしていた。無駄のない動作である。美しい。常に動き続けている。次に何をすべきかを理解していて、それを淡々とこなしているだけなのだろうけれども、とてもスマートである。食べ終えた客が出ていくときに「ご馳走様」と声をかけると「ありがとうございました」と即座に返答がある。余裕があるのだ。目まぐるしく作業をしつつも、作業に追われておらず、作業をコントロールしているのだ。
生野菜に手をつける前に、豚めしやみそ汁までもが提供されてしまう。素早いこと、この上ない。
豚めしはご飯を一粒たりとも見せまいと、たっぷりと豚バラ肉の煮込みがのっていた。軽くゴマがふられている。かなり久し振りの松屋の豚めしである。やっぱり美味いなあ。牛めしは他に選択肢がないから仕方なく食べるといった感がどうしても強くなるのだけれども、豚めしは違う。豚めしを喰いたいから豚めしを注文するのだ。些細な違いなのかもしれないけれども、やっぱり決定的に違うところでもある。
豚めしも生野菜もみそ汁も堪能しつくした。「ご馳走様」と席を立つと「ありがとうございました」と即座に返答がある。どうやら松屋の女神に出会ったらしい。
松屋の豚めしが都内3店舗限定で復活!
松屋の豚めしの販売が店舗限定で復活していた。都内3店舗(池袋サンシャイン通り店、池袋西口店、町田店)限定らしい。
2018年11月13日に松屋公式Twitterアカウントが、池袋サンシャイン通り店で豚めし販売をツイートした。12月11日には町田店での豚めし販売もツイート。
2019年1月20日に松屋の池袋サンシャイン通り店で豚めしとみそ汁を食べた。320円+0円である。
とても幸せな一食だった。
池袋サンシャイン通り店は二階建ての店舗である。その二階でのみ豚めしを販売している。2012年の店舗限定復活時の価格は330円、今回2018年からの復活時は320円だった。
相変わらず豚めしはご飯を一粒たりとも見せまいと、たっぷりと豚バラ肉の煮込みがのっていた。軽くゴマがふられている。いったい何年もの間、俺は松屋の豚めしを追いかけ続けているのだろう。変わらずに美味い。その味が数年前から豚めしを追いかけ続けてきた思い出を蘇らせる。感傷的になって少し泣きそうになる。差し込む午後の陽射しが眩しいなか、豚めしを食べ続ける。豚めし、やっぱり美味いよ。
都内3店舗限定で復活した豚めしが290円に値下げ!
都内3店舗(池袋サンシャイン通り店、池袋西口店、町田店)限定で復活した松屋の豚めしが、2019年6月25日には290円に値下げしていた。
2019年8月11日に松屋の池袋西口店で豚めしとみそ汁を食べた。290円+0円である。PayPay残高バックは58円だった。
食べたくなったら豚めしが食べられるという環境は素敵だ。しかも激安だ。今が永遠に続けばいいのに。
松屋の豚めしのレシピ
どうしても食べたくなってしまったときのためにレシピを探っておこう。
まずはタレだが醤油:砂糖:みりん:日本酒が3:2:1:1からはじめてみよう。
タレ以外で重要なのは、多分、肉は豚バラで脂身の多いものを使いつつも、煮込み時間を長くしないことだ。
作者:馬場飯