松屋の豚めしは豚丼ではない? - 松屋ファンクラブ

松屋の豚めしは豚丼ではない?
松屋の[ぶた]めしは豚丼[ぶたどん]でも豚丼[とんどん]でもありません。松屋の豚めしはあくまでも豚めしです。
豚丼[ぶたどん]吉野家で販売されていました。今は焼味豚丼に完全に代わってしまいました。
豚丼[とんどん]すき家で販売されていました。今はもう食べられません。
そして、松屋[ぶた]めしも2012年1月9日で販売終了となりました。今はネギ塩豚カルビ丼に完全に代わってしまいました。

松屋の豚めし

松屋の豚めしはどんなメニューか?

豚めし

松屋の豚めしは甘辛く煮込んだ薄切りの豚バラ肉とタマネギの丼飯だ。

吉野家では豚丼[ぶたどん]が、すき家では豚丼[とんどん]が販売されていたが、どちらも既に販売されていない。なか卯にもらんぷ亭にも類似メニューはない。豚丼[ぶたどん]豚丼[とんどん]、豚めしとどのように呼ぼうが、甘辛く煮た薄切りの豚バラ肉とタマネギの丼飯を喰いたいならば、大手牛丼チェーン店のなかでは松屋しか選択肢がなかったのだ。

松屋の豚めしを食べたことのない人々は言うかもしれない。

「豚丼は牛丼の劣化版メニューだ」

「豚より牛のほうが美味い」

「牛丼より高い豚丼なんてありえない」

「豚バラなんて脂身ばかりだ」

「豚丼は売れないから駆逐されたんだ」

松屋の豚めしをもし口にしてしまったら世界が変わるかもしれない。たかだか290円だ。仮に試しても財布には響かない。

実はかなり美味いのだ。

好みによっては牛丼や牛めしよりも美味いと感じるに違いない。少なくとも俺がそのひとりだ。繰り返そう。

甘辛く煮込んだ薄切りの豚バラ肉とタマネギの丼飯を喰いたいならば、大手牛丼チェーン店のなかでは松屋しか選択肢がなかったし、実はこの松屋の豚めしがかなり美味かったのだ。

肉の多さと豚バラ脂身の美味さ

松屋の豚めしの美味さは、肉の多さと豚バラの美味さに尽きる。

松屋の豚めしは見た目からしてまず肉が多い。ご飯が見えない。しっかりと豚肉でご飯が覆いつくされている。牛丼(牛めし)を注文したら、牛肉と牛肉の隙間からご飯が見えていた経験はないだろうか。松屋の豚めしではそんな哀しい経験をすることは少ない。

そして豚肉の一片々々が肉としての形状を留めている。牛丼(牛めし)を注文したら、牛肉がまるでボロ雑巾のようにズタボロになって裂けてしまっていたことはないだろうか。松屋の豚めしでそんな哀しい経験をしたことは皆無だ。

肉が充実していると、肉とご飯との配分を気にせずに食べられる。しっかりと肉を食べつつご飯だ。もちろん丼飯なので限界はあるが、そこは甘辛いタレがフォローしてくれる。タレだけに頼った貧相な想いをせずに丼飯を喰えるのはとても幸せだ。

そして松屋の豚めしといえば豚バラ肉の美味さだ。牛丼(牛めし)の貧相な牛肉より美味いのである。きっと好みに左右されるに違いない。しかし、薄切りの豚バラ肉と、裂けてしまうほど極限まで薄く切られた牛肉を食べ比べて、豚バラ肉のほうが美味いと感じる人は多いのではないだろうか。肉としての食感が残っているし、脂身は丼飯と相性がいい。

豚丼屋ではなく牛丼屋だ。だから豚よりも牛のほうが美味いに違いない。あくまでも豚は牛の代用品である。そのように思い込んでしまって、食べてみることすらせず、美味くないと思い込んでしまっている人がいるとしたら、とても残念だ。

松屋の豚めしは本当に販売終了?

松屋の豚めしの販売が終了した日

2012年1月9日に松屋の豚めしは販売終了となった。

2012年1月5日に豚めしの販売終了が発表され、実際に1月9日に販売が終了するまでの様子は日記に書いた。

いずれは世間から忘れされてしまう豚めしの最後のデータを記録に留めよう。価格とカロリー・栄養成分の一覧だ。レシピを探る参考にほんの少しはなるかもしれない。

品名価格カロリー栄養成分
たんぱく質脂質炭水化物ナトリウム食塩相当量
豚めし(小盛)270円524kcal14.6g21.3g65.6g1,095mg2.8g
豚めし(並)290円765kcal20.1g27.7g104.2g1,305mg3.3g
豚めし(大盛)390円991kcal25.5g34.5g138.5g1,495mg3.8g
豚めし(特盛)490円1360kcal36.2g53.7g175.1g1,999mg5.1g

カロリー・栄養成分の数値にはみそ汁も含まれている。

松屋の豚めしの販売が終了してからの日々

2012年1月9日に松屋の豚めしは販売終了となった。

徐々に記憶は薄れていく。

松屋の豚めしの販売が期間限定で再開してからの日々

2012年3月8日から31日まで松屋の豚めしは期間限定で販売を再開した。

販売再開にあたって+40円の値上げだ。290円だった豚めしは330円になっていた。逆に牛めしは通常価格が値下げされて既に280円となっている。

豚めしの販売再開までの期間、牛めし+みそ汁生玉子の組合せで食べ続けてきた。みそ汁には松屋特製オリジナルカレー用辛味スパイスをふりかけ、生玉子にはポン酢ソースを入れてかき混ぜ、牛肉を浸しながら食べる。これが松屋での標準的な食べ方になっていた。エクポで生玉子が無料サービスだった影響も大きい。無料サービスのため、躊躇することなく毎回欠かさず生玉子を注文できたのだ。

豚めしの販売再開はそんな状況下で実施された。

豚めしを注文したのは三回程度だっただろうか。懐かしさはなかった。感動もなかった。食べ慣れた味だ。以前と比べて、注文する頻度が牛めしと逆転してしまった。以前は、日々、豚めしを注文し続けて、飽きてくるので、値下げセールに合わせて時々牛めしを注文する。現在は、日々、牛めしを注文し続けて、飽きてくるので、時々は豚めしを注文するといった具合だ。

豚めしの販売終了の衝撃は大きかった。それに比べて、豚めしの販売再開の衝撃はそれほどでもなかった。嬉しくはあるが、大歓迎するまでには至っていない。やっぱり+40円の値上げの影響が大きい。喉に小骨が刺さってしまった感じだ。

松屋の豚めしが店舗限定で復活!

松屋の豚めし

松屋の豚めしの販売が店舗限定で復活していた。

2012年5月19日に松屋で豚めしと生野菜みそ汁を食べた。330円+100円+0円である。

とても幸せな一食だった。

小型の店舗だった。店舗外側には弁当販売専用の窓口がついている。店内にはテーブル席がないのはもちろん、カウンター席も10席もなく、弁当販売に注力している店舗らしい。店頭に豚めし復活!のポスターが掲げられていた。店外の券売機で食券を購入してから、店内に入る。

適当な席に腰掛けて食券を渡す。数秒もしないうちに、まずは生野菜が出された。機敏だ。ディスパッチシステムを使いこなしているのだろう。しかし、ありがたい。

そして驚いた。店員が一人しかいないのだ。彼女が調理も販売も全て一人でこなしていた。無駄のない動作である。美しい。常に動き続けている。次に何をすべきかを理解していて、それを淡々とこなしているだけなのだろうけれども、とてもスマートである。食べ終えた客が出ていくときに「ご馳走様」と声をかけると「ありがとうございました」と即座に返答がある。余裕があるのだ。目まぐるしく作業をしつつも、作業に追われておらず、作業をコントロールしているのだ。

生野菜に手をつける前に、豚めしやみそ汁までもが提供されてしまう。素早いこと、この上ない。

豚めしはご飯を一粒たりとも見せまいと、たっぷりと豚バラ肉の煮込みがのっていた。軽くゴマがふられている。かなり久し振りの松屋の豚めしである。やっぱり美味いなあ。牛めしは他に選択肢がないから仕方なく食べるといった感がどうしても強くなるのだけれども、豚めしは違う。豚めしを喰いたいから豚めしを注文するのだ。些細な違いなのかもしれないけれども、やっぱり決定的に違うところでもある。

豚めしも生野菜もみそ汁も堪能しつくした。「ご馳走様」と席を立つと「ありがとうございました」と即座に返答がある。どうやら松屋の女神に出会ったらしい。

松屋の豚めしのレシピ

どうしても食べたくなってしまったときのためにレシピを探っておこう。

まずはタレだが醤油:砂糖:みりん:日本酒が3:2:1:1からはじめてみよう。

タレ以外で重要なのは、多分、肉は豚バラで脂身の多いものを使いつつも、煮込み時間を長くしないことだ。

作者:馬場飯
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