新大久保のインドネシア料理(メラプティカフェ) - 高田馬場B級グルメ
- 高田馬場B級グルメ[高田馬場・早稲田]
- 新大久保のインドネシア料理
メラプティカフェ Merah Putih Cafe
新大久保周辺を徘徊する一部の人たちの間で有名なビルがある。イニシャルハウスだ。
新大久保駅の改札口を出たら、目の前の大久保通りを横断する。左手にマツモトキヨシが見えるので、その脇道を右折する。右折した通りは、山手線線路の外側を並行しながら東京グローブ座に向かう脇道だ。この脇道を進んで直ぐに左手に見える餃子の王将が入居しているビル、これがイニシャルハウスだ。
1Fは餃子の王将とハラルフード店、2Fはネパール料理店モモ、3Fにはアカスリ専門店愛等々が入居した雑居ビルだ。このビルの3Fにメラプティカフェはある。
メラプティカフェは新大久保で唯一のインドネシア料理店で、多分、日本で唯一、パダン料理*
をアピールしている店だ。パダン料理とはインドネシア西スマトラ州各地の料理の総称である。唐辛子を使った辛い料理が多いようだ。パダン料理店では、客が席につくとテーブルに多数の皿を並べるらしい。手をつけた皿だけ支払うことになるとのことだ。メラプティカフェは幸か不幸かこのスタイルではない。
どうやらとても評判がいいようだ。ライスは5種類で全品500円らしい。スープ、デザート、コーヒーがつく。ランチタイムは11時から16時までだ。
また、アルコール類が持ち込み可能らしい。以前のルン・ルアンと同じ方式だ。
メニュー(価格)
品名 | 価格 |
---|---|
インドネシア風ピーナツソースサラダ | 600円 |
ビーフボールスープ | 500円 |
チキンスープ | 500円 |
インドネシア風やきとり4本 | 600円 |
チキンカレー | 650円 |
マトンカレー | 850円 |
インドネシア風チキンバーベキュー | 850円 |
焼ビーフン | 700円 |
ミーゴレン(焼そば) | 750円 |
ナシゴレン(シーフード) | 750円 |
ナシゴレン(目玉焼のせ) | 750円 |
揚げバナナのアイスクリーム添え | 750円 |
ランチ品名 | 価格 |
---|---|
チキンカレー | 500円 |
マトンカレー | |
焼ビーフン | |
ミーゴレン | |
ナシゴレン |
店舗
営業時間
11:00から23:00。
住所
新宿区百人町2-10-9 新大久保イニシャルハウス304
メラプティカフェへの訪問履歴
2011年10月09日ナシゴレンスペシャル
2011年10月9日にメラプティカフェでナシゴレンスペシャルを購入した。350円だ。
ナシゴレンスペシャルはナシゴレンの弁当だ。ナシゴレンではなくナシゴレンスペシャルなのは目玉焼きがついているからである。看板をみると500円という印刷を無理やり上書きして350円とマジックで書かれているので、以前は500円で販売されていたのかもしれない。素敵な予感がする。500円で実際には美味い弁当なのにもかかわらず、日本人の味覚にはあわなくて売れ行きが伸びず、仕方なく350円に値下げしたのかもしれない。悲劇の弁当だ。しかし自分にとってはありがたい。
看板をじっくりと見る。目玉焼きがのった炒飯と焼きそばに、赤唐辛子で炒めたような肉、濃赤色のドレッシングがかかったキャベツか大根が添えられている。これは美味いかもしれない。しかも350円だ。コンビニ弁当よりも安いぐらいだ。試してみる価値がありそうだ。
3Fに上がり、弁当を注文する。品切れなのか、これから調理してくれるらしい。店内は混雑していた。ほぼ満席だ。期待は高まる。インドネシア人の一行だろうか。常連らしい。カラオケを歌いはじめた。店内に日本人は自分一人だけのようだ。先客の調理をしているらしい。数十分間ひたすら弁当ができるのを待つ。雰囲気はとても良いので、くつろげる。待つのはそれほど苦痛ではなかった。
完成した。近所の公園で食べることにする。
結果として、実際のナシゴレンスペシャルは看板のものとは全く違っていた。とても残念だ。
目玉焼きがのった焼きそばと炒飯は確かにあった。しかしそれ以外にあったのは、千切りというにはあまりに太く切られたキャベツとサニーレタスだった。ドレッシング類は何もかけられていない。まさに悲劇だ。残念すぎる。
炒飯も焼きそばも味つけは薄めで辛味も全くなく、やや油濃い。これが致命的だった。店内で食べる分には卓上の調味料等で味つけを補えるので、これでもいいかもしれないが、残念ながら公園だ。キャベツにもサニーレタスにもドレッシングはない。薄味の炒飯と焼きそばと一緒にもりもり野菜を食べる。悲しくなってくる。多めの油で焼かれた目玉焼きだけが救いだった。こんなに残念な食事は久しぶりだ。
確かにナシゴレンスペシャルだ。問題ない。しかし看板で期待しすぎていたところ、あまりの薄味さ加減に完全にノックアウトされてしまった。
メラプティカフェでは店内でチキンカレーやマトンカレーを食べたほうがきっと素敵に違いない。ナシゴレンスペシャルの弁当だけは絶対に避けたほうが無難だ。
2011年12月26日マトンカレー
メラプティカフェの入居しているビル前の看板だ。マトンカレー RICE DRINK ONLY \400 月-水 12:00-16:00
とある。
店内のメニューはボロボロだった。Special Lunch \500 11:00-16:00
とある。店外の看板と内容が違う。
マトンカレーは、マトンカレー+ライス+スープ+コーヒーのセットだった。そして店外の看板が正解だった。400円だ。
イニシャルハウスとイニシャルハウスANNEXに入居している店舗にはいつも驚かされるが、このセットで400円ならば喰わずにいられるか。たとえ残念な味や量だったとしても後悔することがない価格だ。ナシゴレンやマトンカレーが400円だなんて、こんなに素敵なことはない。
躊躇うことなく入店する。相変わらずだ。店員はもちろんだが客にも日本人はいない。適当に席に座る。卓上には、サンバルソースとケチャップマニスが置かれていた。マトンカレーを注文する。折角のインドネシア料理なのに、ナシゴレンではなくマトンカレーを注文したのは、以前に食べたナシゴレンスペシャルの弁当が残念だったのが強烈な印象として残っており、そしてウェブ上の噂でマトンカレーが美味いと知っていたからだ。
まずはスープが出された。スープは具が春雨のみのソトアヤムだった。ソトはスープ、アヤムは鶏を指す。ウコンで黄色に染まっていた。好みではなかったが、風味が独特で面白かった。<うこん>=<ターメリック>ではないらしい。春ウコンだったんだろうか。
続いて直ぐにマトンカレーとライスだ。マトンカレーもライスも量が少なめで、特にライスは一食として不足する程度の量だった。こればかりは残念だが、400円のカフェランチだ。400円で満腹カフェランチはさすがに無理だろう。
マトンカレーは辛くはないがスパイシーで、柔らかくて旨味のある肉がゴロゴロと入っていた。骨つきだ。これは美味い。もっと食べたい。もっとたっぷりのライスと一緒に食べたい。二人前でも800円だ。カレーとライスの大盛を頼んでも問題なかったかもしれない。ちなみに、ライスはジャポニカ米だった。
コーヒーはインドネシア流のコーヒーらしい。大きなカップでたっぷりのコーヒーが注がれる。きっと砂糖もたっぷり入れるのが流儀なのだろう。今回は少しだけ入れて香りを楽しむ。銘柄とか分かるともっと楽しいのだろう。残念ながらよく分からなかった。飲み干すとカップの底には粉が溜まっていた。濾さないで入れているようだ。
メラプティカフェではナシゴレンスペシャルの弁当を注文してはいけない。注文すべきはマトンカレーだ。