めしばな刑事タチバナ - 高田馬場B級グルメ

『めしばな刑事タチバナ』とは2010年12月から『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)で連載が開始したB級グルメ漫画である。原作は坂戸佐兵衛、作画は旅井とりだ。

2013年4月10日(水)23時58分からテレビ東京でドラマ化される。主役のタチバナは佐藤二朗である。

めしばな刑事タチバナのストーリー

立花は刑事だ。ただの刑事ではない。取調室で「めしばな」(メシの話)を語る。そして、めしに対するアツい想いが名言を残す。

立花は、広域窃盗グループの主犯格の内偵調査中に、胃袋が音を上げて現場を離れて富士そばでカレーかつ丼を食べている最中に、主犯格の高飛びを成功させてしまう。

第1ばな カレーかつ丼

富士そばのカレーかつ丼

富士そばのカレーかつ丼

第1話に登場するのが富士そばのカレーかつ丼だ。とても大人気ない話だが、無性に食べてみたくなってしまった。胃袋は理性で抑えられない。

富士そばの高田馬場店にも高田馬場駅前店にも確かカレーかつ丼はなかった。記憶と記録に頼りながらカレーかつ丼を探す。池袋西口や新大久保で食べられそうなことを確認して、今回は新大久保駅と西武新宿駅の中間にある富士そば西武新宿店にカレーかつ丼を食べに行ったのだった。

店頭のディスプレイを眺める。確かにカレーかつ丼が置いてある。これはいい。ドキドキしながら入店して券売機を眺める。

そのときだった。「ラーメン」「和風ラーメン(かけ・もり)」のボタンが目に飛び込んでしまったのだった。

かなり困った。いっそのことカレーかつ丼もラーメンも二つ合わせて注文してしまおうかと思った。しかし思いとどまった。胃袋に、どちらを食べたいかを尋ねてみる。どうやらラーメンらしい。ここまでくれば話は早い。ラーメンと和風ラーメン(かけ・もり)のうち、ラーメンは400円と高いため、不味かったときのダメージが大きい。和風ラーメンでかけにするか、もりにするかだ。もりにすれば、きっとあつもりのようなつけ麺になるのだろうと想像して、今回はよりラーメンっぽいだろう、かけを注文することにした。

こうして、富士そばで和風ラーメン(かけ)を食べるに至ったのだった。どうでもいい話なのだけれども、自分にとってはよい思い出になるような気がする。

第2ばな 牛丼サミット その1

本当は―――もうずっと松屋のほうに入れあげてんだ

松屋の牛めし

多くの人が吉野家を離れて、松屋のほうに入れあげてしまうらしい。

松屋ファンクラブというサイトがある。吉野家の牛丼こそ、本当は最も美味い牛丼であると知りつつも、松屋に魅せられ、ファンクラブを一人で結成してしまったようだ。少し歪んでいる愛情だ。

タチバナは松屋との衝撃的な出会いを果たした。しかし、ファンクラブ結成者は松屋の豚めし生野菜に惹かれたらしい。地味な出会いであるが、とても共感できる。既に販売終了となった豚めしは、低価格であるにもかかわらず、かなり美味かったし、生野菜は他の牛丼チェーン店と比較して、最も充実した質と量だ。ドレッシングが三種類あるのも嬉しい。

しかし、共感できて当然なのである。松屋に少し歪んだ愛情をもってファンクラブを勝手に結成したのは俺だからだ。一応、はっきりと言っておきたい。たとえ歪んだ愛でも愛なのである。松屋が好きだ。

第3ばな 牛丼サミット その2

指標になるべき大手チェーンが 目まぐるしい勢いで揺れ続けている今みたいな時代にこそ 俺たちは インディーズ牛丼のありがたさを思い返すべきなのかもな

牛丼太郎の牛丼

牛丼太郎の牛丼

大手牛丼チェーン店の牛丼が濃い味つけになっているのに対して、牛丼太郎は、あっさり系を死守する牛丼太郎のすばらしさ こんなにうまかったかと思わず声をあげたねと評価されている。

あっさり系というのは、醤油の塩辛さを減らすことで、味醂や砂糖の甘味が強調された味つけのことなんだと思う。牛丼なので牛の脂はしっかりと感じる。味つけがあっさりで、脂はこってりといったところだろう。

いずれにせよ、牛丼太郎の牛丼は、低価格であることまで考慮に入れたら、質も量も驚くほど素晴らしく、とにかく普通に美味いのだ。

第9ばな 立ち食いそば大論争 その1

梅もとでセットを頼まないヤツはモグリもいいとこだ

梅もと 冷かけそば大盛+牛丼セット

第10ばな 立ち食いそば大論争 その2

………どうせなら立ち食いそばとは何か?をもうちょっと掘り下げてみませんか?

小諸そばの小諸そば

小諸そばの小諸そばの件だ。小諸そばには「小諸そば」というメニューがあるのだ。確かに誰もが一度は通る道だ。俺も通った。

主要登場人物の韮沢刑事課長は語る。「正体不明のメニューに貴重な一食を賭ける余裕はない

阿呆らしいと思う人も多いかと予想するけれども、一年千食美味い飯を喰おうとしている自分には痛いほど響く。しかし謎は謎だ。

韮沢刑事課長の小諸そばでの現地調査がはじまる。

最初は、長野県小諸市の名産がそばのため、そばの実を揚げたものがまぶしてある可能性を疑う。

次は、やはり名産である山菜、じゃがいも、りんごあたりを疑う。特にそばとの相性から山菜を疑う。

続けて、信州味噌を疑う。焼いた信州味噌が冷たいそばと組み合わせて出てくるのだ。

その後、回答に辿りつく。

面白い。自分は小諸そばの小諸そばに疑問に感じてしまった直後にウェブを検索して、直ぐに回答を得てしまい、嬉々としてサイトを更新してしまったが、この韮沢刑事課長の妄想力は並大抵のものではない。面白いなぁ。

しかし、小諸そばを題材として超大盛(超盛・超大)に触れないでいられるなんて、原作者の坂戸佐兵衛にはまだまだ余裕があるようだ。富士そばの富士山もりについて別の回で言及されてしまっており、題材としては重複する内容なので、今後も登場の余地はなさそうだけれども、もったいないなぁ。二枚もりそば+大盛券+大盛券を注文して驚愕する韮沢刑事課長の姿を見てみたい。

第11ばな 立ち食いそば大論争 その3

言葉は悪いかもしれないが 強いていうなら 愛情を込めて…… ボソボソ感

吉そばのえび天そば

吉そばで本来語られるべきは、大盛無料ごぼう天である。

それだけは分かってもらいたい。

新本格立ちそば

昔ながらの本来あるべき立ち食いそばの味を目指している富士そば吉そばと違って、小諸そばゆで太郎は「立ちそばの値段」で「そば屋級の味」を実現しているとして、「80年代後半に登場した新世代ミステリー小説のジャンルにあやかって」新本格立ちそばと呼ぶことが提案されている。なぜあやかることができるのかよく分からないが、それはいいとしよう。

本来あるべき立ち食いそば新本格立ちそば
富士そば・吉そば小諸そば・ゆで太郎
そばの種類かけもり・ざる
そばの食感ボソボソ感シコシコ感
需要時間のない労働者たちのファストフードくつろぎながら打ち立て茹で立てを楽しむ

確かに富士そばや吉そばと、小諸そばやゆで太郎とでは、そばが違う。太さが違う。食感が違う。しかし、それを二分割されてしまうと違和感が残る。その違和感は次の一言に集約されているかもしれない。

立ち食いそばといえば このボソボソ感こそが うまさなんだよ!

本当かなぁ。

第12ばな 立ち食いそば大論争 その4

仕事あがりのそば屋で一杯を家でやるんだよ

第17ばな めしばなミステリー その1

…お店側の正論をいわせてもらえば こっちが割高なんじゃなくて かけが割安すぎるんですよ

はなまるうどんのかけ小そのまま

はなまるうどんのかけ小

はなまるうどんの最大の特徴はかけうどん(小)が105円であることだ。かけうどんは、より多くのお客様にはなまるうどんを召上っていただくためにサービス価格で提供させていただいております*ということらしい。かけうどん以外のメニューは割高に感じられてしまうほどの安さだ。折角、はなまるうどんに行ったのならば、かけうどんを食べたほうが絶対に満足できる。逆にかけうどんを食べないくらいならば、はなまるうどん以外に行ったほうがいいのではないかとさえ思う。はなまるうどんと言えば、かけうどんなのだ。

ということで、はなまるうどんでは、かけうどんを必ず食べることにしている。別にかけうどんに操を立てているわけではない。結果として、はなまるうどんに行ったら、いつのまにか、かけうどんを必ず注文していたし、今後もかけうどんを凌駕するメニューがない限りは、かけうどんを注文し続けるだろうという、それだけだ。

かけうどんの価格は、小が105円、中が210円、大が315円で、カロリーは、小が273kcal、中が532kcal、大が791kcalである。

注文時に注意すべきは、「かけ小」で注文するか、「かけ小そのまま」で注文するか、その程度だ。好みはかけ小そのままだ。

無料サービスのトッピングには、おろし生姜、天かす、ゴマなどがある。おろし生姜はたっぷりと、天かすは出汁に油分を加えるつもりで極少量だけ、ゴマは気分で入れなかったり入れたりだ。

卓上調味料には醤油や七味唐辛子があるが、基本的には利用しない。

第19ばな こってりラーメン

世の中の人間には2種類いるんだよ あれが好きなヤツと全然ダメなヤツの2種類だ

第25ばな 牛丼サミット再び その5

店名のわりに神戸に1店舗もないのはここだけの話だ

第41ばな 納豆丼

俺はあの店の基本姿勢に 一貫して強烈な“サービス精神”を感じるんだ

牛丼太郎の納豆丼

牛丼太郎 納豆丼

牛丼太郎の納豆丼とは、粒が大きめのたっぷりの納豆に刻み海苔と少量の刻みネギが加えられた丼飯だ。納豆は醤油でかなり濃いめの味つけがされており、ご飯がすすむ。美味い。

牛丼太郎の味噌汁は出汁の弱い味噌汁だ。薄めだが量はたっぷりめである。妙に白い。具はワカメと刻みネギだった。こちらは残念な味噌汁だ。

味つけは濃いめだ。醤油を垂らす必要はない。粘り気は少なめだ。糸が引くまで掻きまわすこともできるが、そのままで食べた。美味い。ネギが嬉しい。一気に食べ終えてしまいそうになりつつも、途中でお新香を納豆に混ぜて食べる。これもいい。美味い。柔らかい納豆とご飯にお新香のパリパリとした歯ざわりが合う。次は少量の七味唐辛子を納豆にふりかける。少量にもかかわらず、納豆の香りに負けず、しっかりと七味唐辛子が香る。これもよかった。辛味も加わって楽しい。最後は少しだけ残したご飯をお新香や卓上の紅生姜で食べ尽くす。口直しだ。さっぱりとする。

味噌汁には七味唐辛子を少しだけふりかけてから飲み干す。これで薄さがカバーできる。

かなり満足だ。210円の朝食である。満腹にはならないが、少なすぎるということもない。

第46ばな トマトカレー

松屋がもう10年以上も前から研究と試行錯誤を続けてる マニアックな“スパイシー”路線の一つの頂点だ

松屋のフレッシュトマトカレー

2012年もフレッシュトマトカレーが帰ってきた。まだ4月19日と春爛漫の季節ではあるが、京都大学のマウス実験でトマトダイエットブームが起きているのが原因なのだろうか、今年のフレッシュトマトカレー登場はかなり早期だし、しかもニンニク感が後退して、トマトの酸味が強烈にアピールされる味わいになっている。

松屋のフレッシュトマトカレーといえばニンニクだった。その強烈な風味が食欲を増進させた。もはや過去の話となってしまったようだ。

トマトの酸味が強い。甘味ではない。酸味である。酸っぱい。今年のフレッシュトマトカレーは酸っぱ辛いのである。ニンニクは隠れ、トマトがその存在を酸味でアピールしてくる。ニンニクこそが癖になる味の原因だったのに残念である。

しかし味は悪くない。+40円の値上げで330円になってしまったこととか、生野菜とのセットではなく、生野菜と玉子とのセットに変更になってしまったこととか、不満は多々あるものの、またきっと注文してしまうことだろう。

松屋のフレッシュトマトカレーのポスターにはトマトのチカラでからだ元気!とある。とても微妙だ。曖昧すぎる。ダイエットをイメージさせる謳い文句は松屋には似つかわしくない。松屋は安くて満腹、がっつりと炭水化物を摂取というイメージこそ似つかわしい。だからこそ、からだ元気!というフレーズになったのかもしれない。松屋のフレッシュトマトカレーのカロリーは並で683kcal、大盛で881kcalである。立派なものだ。減量目的で松屋のフレッシュトマトカレーをたくさん食べるのはきっと間違っている。

ところで、そんな今年の松屋のフレッシュトマトカレーだが、その弱点は明らかで酸味が強く、辛味が弱い。そしてエクポやクーポンの無料玉子の使い道が難しい点にある。

しかし、その全てが解決してしまった。

  1. 松屋特製オリジナルカレー用辛味スパイスをカレーにふりかける
  2. ライスの白色が赤色に染まるまでカレーをライスと絡める
  3. ライスの山をつくって頂点に穴を掘ってから半熟玉子を落とす
  4. 半熟玉子を崩しながら喰う

美味すぎる

辛味スパイスのお蔭でしっかりと辛いうえに、最初にカレーとライスを全体的に混ぜたことでトマトの酸味が均質化されている。そして半熟玉子を崩しながら食べたところは、玉子の濃厚さと甘味が堪能できる。

辛味と酸味と甘味が渾然一体となって、こいつは滅茶苦茶に美味い!

今年は松屋のフレッシュトマトカレーのお世話になる日が増えそうだ。

第47ばな 焼き牛丼

あれは“牛丼”じゃない でも280円で あの満足感で みそ汁つきってのは 抗しがたい魅力がある

東京チカラめしの焼き牛丼

東京チカラめしの焼き牛丼

東京チカラめしの焼き牛丼(並)だ。焼き牛丼は、煮込んだ牛肉ではなく、焼いた牛肉の丼だ。肉の一枚々々は薄くて油っぽいが、白飯をできるだけ覆うように敷き詰められており、とても量が多い。その肉の存在感は他の牛丼チェーン店を圧倒する。

逆にライスは量が少なく、一食分として足りない。とても残念なのだが、柔らかめに炊かれてしまっていることさえある。今回はちょうどよい炊き具合で安心した。量はともかく、柔らかい飯だけは勘弁してもらいたい。

卓上には調味料等が充実しているが、ガリ辛味ダレがとてもいい。食べはじめる前に、ガリをたくさん丼にのせて、辛味ダレも丼の端に搾り出しておく。焼肉は何もつけずに食べはじめて、途中から辛味ダレをつけ、最後はガリと一緒に食べる。これが実に美味い。280円でこんなにたっぷりの焼肉を食べられるなんて幸せだ。しかも味を変えて、楽しみながら食べられる。こんな贅沢なことはない。

そして最後は味噌汁だ。細切りの油揚げとネギが具だ。しっかりと味噌の風味が感じられる。七味唐辛子を少量振って飲む干す。

やっぱり東京チカラめしの焼き牛丼は素晴らしすぎる。混雑していることが多いので入りづらく、空いているのを見つけて入店しても、ライスを食べてみるまでは丁半博打みたいなところがある。しかし、それでもやっぱり東京チカラめしは素晴らしい。

めしばな刑事タチバナの登場人物

立花

城西署刑事課の警部。

五島

城西署刑事課の警部補。

韮沢

城西署の刑事課長。

今野

城西署の副署長。

村中

城西署刑事課の女性警察官。

児玉

第2ばなで登場。チンピラ。牛丼サミット。

竹原

第19ばなで登場。立花の檀家(民間の捜査協力者)。天下一品。

作者:馬場飯
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