お食事処 三福(満腹ワンコイン定食)@早稲田 - 高田馬場B級グルメ

お食事処三福は、伝説の定食屋になりきれなかった隠れ家的食堂だ。

早稲田には伝説の定食屋が幾つかあるが、これらの伝説のほとんどは早稲田大学の学生たちによって語り継がれたものだ。三福には伝説を語り継がれる要素がたくさんある。しかし語り手は現れなかった。立地条件が悪かったのだ。早稲田大学の学生たちは、大学から早稲田駅まで、大学から高田馬場駅までが主な活動範囲だ。学生たちは大学と江戸川橋・神楽坂駅の間にある三福に通うことはない。三福の主な客は周辺の印刷工場等で働く人たちなのだ。残念ながら、伝説の語り手は早稲田大学の学生で、早稲田の印刷工場の労働者ではなかった。

三福はとても安くて、量が多くて、そこそこ美味い。そして名物お婆ちゃんがいて、丸十がある。通いたくなる定食屋だ。しかし周辺の狭い地域でだけ利用される隠れ家的食堂になってしまっている。伝説の定食屋として有名にはなりきれなかった。もったいない。もったいないが、確かに行列ができてしまっても困る。知る人ぞ知るという現状が丁度よいのかもしれない。

お食事処 三福の紹介

三福の店舗外観

創業は1958年。高齢のお婆ちゃんと息子さんの二人で経営。こちらのお店、行くたびに必ず騒がしい状態で、おばあちゃんと店主さんがバトルしてる*というか掛け合い漫才をしているのだ。お婆ちゃんがボケで息子さんがツッコミだ。

お婆ちゃんはとてもお茶目でチャーミングだ。226事件のときに女学生*本所小町と呼ばれた(今は、面影は・・・)下町育ち*らしい。ビールを冷やしている場所を間違えて息子さんに突っ込み*を入れられたり、500円均一メニューにもかかわらずお客さんに生姜焼きいくらだったけ?500円ね?忘れちゃうんだよね・・・と言って伝票を書*いて、周囲の客の失笑を誘ってくれる。でも、ご飯のお残しや好き嫌いをしてうかうかしてると、どやしつけられ*るそうなので注意しよう。

そんな逸話のなかでも最高傑作は次のものだった。

以前、男の人がひとりで入ってきて、いちばん遠い席に座ったら、おばちゃんが独り言、

「あんな遠い席に座っちったよ。もういったりきたりで疲れちゃうってのに」と。

男の人苦笑で、近い席に移っていた。そういうのを見て、ほかの客もニコニコしちゃう。そんな店。

日替わりセット(本日の定食)は「まるじゅう」と呼ばれる。先代、つまりお婆ちゃんのダンナさん、息子さんの父親が店をやっていたとき、伝票に本日の定食と書くのは面倒なので、○の中に十の字を書いていたのが始まりだそうで、以来、まるじゅうと呼ぶようになった*とのことだ。

客の大半は丸十を注文する。「日替わりセット」でも「本日の定食」でもない。「丸十(まるじゅう)」と注文する。

丸十は揚げ物、ライス、味噌汁、小鉢、漬物のセットだ。500円である。揚げ物もライスも量が多い。そして素敵な小鉢がつく。しかし500円だ

三福のメニュー(価格)

品名価格
日替わりセット500円
豚ロース生姜焼セット
豚ロースみそ焼セット
焼肉丼セット
ヒレカツセット
鮪のづけ丼セット
日替わり焼魚セット
日替わり煮魚セット
品名価格
野菜炒め300円
あじのフライ200円
あじの天ぷら
オムレツ
目玉焼き180円
ハムエッグ
冷奴170円
ポテトサラダ160円
大根おろし130円
納豆
生玉子100円
品名価格
大ライス(汁付)330円
並ライス(汁付)300円
小ライス(汁付)290円
半ライス(汁付)250円
みそ汁50円
とん汁
品名価格
大ビール480円
小ビール350円
日本酒370円

定食は全て500円、ビール大瓶が480円、丸十のおかずだけは250円。みそ汁の豚汁への変更は無料。

店舗

営業時間

11:00から15:00、17:00から20:00。定休日は土、日曜日、祝日。

住所

新宿区早稲田鶴巻町554

お食事処 三福への訪問履歴

2011年08月19日日替り定食(チキンカツ・コロッケ)

三福の丸十(チキンカツ・コロッケ定食)

2011年8月19日に三福で丸十を食べた。500円だ。

丸十は日替わりセット(本日の定食)で、本日はチキンカツ沢山、カレーコロッケ1個、キャベツ千切りに、小鉢は煮玉子としめじ、それにライス、味噌汁、沢庵二切れだった。

チキンカツはとにかく量が多い。鶏が柔らかくてジューシーだ。コロモは堅くて厚めだった。辛子をつけて食べる。悪くない。コロモがバリバリなのだけが残念だ。食べてもなかなか減らない。やっぱり量が多い。ケチャップが欲しくなるが、卓上にケチャップはない。ソースをかけて辛子と混ぜてから食べた。ライスにぴったりの味になる。

ライスはやや柔らかめだったが許容範囲内だ。食べているうちに気にならなくなってくる。並ライスなのだが、量が多い。

コロッケには意表をつかれた。カレーコロッケだった。ライスの量が多いが、ご飯に合うおかずの量も多いのでバランスはとれている。

小鉢は煮玉子にしめじのあんがかかっていた。煮玉子は丸々1個だ。そこそこ染みている。小鉢にしては食べ応えがある。

最後に残ったチキンカツと一緒に千切りキャベツを食べて、味噌汁を飲む。味噌汁はたっぷりのワカメが具だった。満腹だ。

2011年09月01日日替り定食(牛カツ・コロッケ)

三福の丸十(牛カツ・コロッケ定食)

2011年9月1日に三福で丸十を食べた。500円だ。

丸十とは日替わりセット(本日の定食)で、本日は牛カツ3個、コロッケ1個、ソーセージ2本、キャベツ千切りに、小鉢は油揚げの袋煮、それにライス、味噌汁、沢庵二切れだった。

牛カツはスジがなかなか噛み切れないことが多かった。頑張って噛み切ろうとしてコロモが剥がれ落ちる。残念だ。あらかじめケチャップベースと思われるソースがかかっていたのは素晴らしい。本日はかゆいところに手が届いた。コロッケやソーセージは安心して食べられる味だ。

小鉢は油揚げの袋煮だった。これはかなり嬉しい。食べたのは何年ぶりだろうか。美味い。

ライスは丁度良い炊き具合だった。美味い。例によって量が多い。本日も満腹だ。

ちなみにお婆ちゃんは本日も定食の値段を忘れかけていた。500円均一である。ライスの大きさで値段が上下するだけだ。お婆ちゃんが間違わないように客一人々々が気を遣いながら精算してもらいたいものだ。お婆ちゃんにはいつまでも店で元気にしてもらいたい。息子さんは早く隠居してもらいたそうだったけれども……。

2013年1月豚ロース生姜焼セット

三福の豚ロース生姜焼セット

2013年1月に三福で豚ロース生姜焼セットを食べた。500円だ。

豚ロース生姜焼セットは、豚ロース薄切り肉の生姜焼きが7枚に千切りキャベツ、日替りの小鉢、ライス、たくあん2切れ、みそ汁のセットである。

豚ロース薄切り肉の生姜焼きが7枚である。不味くない。美味いのだ。これで500円なのである。

しかも日替りの小鉢が充実している。本日の小鉢が何だったか忘れてしまったのだけれども、画像で確認すると、厚揚げと大根の煮物のようだ。ワンコイン定食で小鉢もついてしまうのである。

ライスの量もたっぷりとしている。少し炊き加減が柔らかめなのが残念だったりするのだけれども、そしてそれは通常はどうしても気になってしまう重要なことなのだけれども、三福では些細なことに感じられてしまう。硬めの炊き加減よりも柔らかめの炊き加減のほうが、ご飯の量がたっぷりとしている場合、平らげやすいという人が多いのだろう。こればかりはどうしようもない。ただこの点だけが個人的には唯一三福の弱点に感じられてしまう。

たくあんの枚数は今回もきっちりと二切れだった。一(人)切れでも三(身)切れでもない。昔ながらの定食屋の縁起担ぎである。好ましい。

三福が好きだ。大好きだ。お婆ちゃんも店の雰囲気も丸十も何から何まで大好きである。

はっきりした。三福は高田馬場・早稲田周辺で最も素敵な定食屋である。他店を全く寄せつけない。チェーン店さえも量や価格で蹴散らしてしまう。素晴らしすぎる。三福に出会えて本当に良かった。

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今日はどこに行く?
2011年11月に三福を発見してから頻繁に通うになった40代独身男性のブログ。
全メニュー制覇が進行中。
作者:馬場飯
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