中華料理 天一房 - 高田馬場B級グルメ

2019年11月初旬には天一房が既に閉店していた。高田馬場駅周辺で最安中華ランチを提供し続けた店だった。今年は特にPayPayランチでお世話になっていた。ひたすら感謝したい。ありがとうございました。しかし、閉店ではなく移転だったりしないものだろうか。

天一房の紹介

卓上調味料

卓上にある調味料は、醤油、酢、辣油、白胡椒だ。

他に卓上にはメニューと爪楊枝、そして灰皿とワイヤレスチャイムがあった。

喫煙可能だ。中華料理屋の多くでは禁煙や分煙が実施されていないが、多分、天一房も全席で喫煙できるようになっている。

ワイヤレスチャイムはまだ使っている人を見たことがない。本当にチャイムが鳴るのかどうかも知らない。

メニュー セルフサービス

日替り定食は580円だ。1種類だけだ。そして週替り定食は600円からだ。24種類もある。しかし、残念ながら500円のワンコインランチはない。

週替り定食の24種類のうち半分は単品料理の主菜にライス、点心、漬物、スープがセットになった定食で、残り半分は麺類に半ライス、漬物、デザートがセットになった定食だ。ライスや半ライスはお代わり自由だ。また、単品料理の定食には+100円で半ラーメン、麺類の定食には+100円で餃子が追加できる。さらには、温かい烏龍茶がセルフサービスで無料、コーヒーも13:30から15:00まではセルフサービスで無料になる。

天一房への訪問履歴

2011年12月04日酸辣湯麺+半ライス

2011年12月04日に天一房で酸辣湯麺+半ライスを食べた。600円だ。

酸辣湯麺+半ライスは24種類の週替り定食の一つだ。24種類のうち12種類は麺類の定食で、半ライス、漬物、デザートとのセットだった。半ライスはお代わり自由である。また、+100円で餃子も追加できるようだ。さらには、温かい烏龍茶がセルフサービスで無料、コーヒーも13:30から15:00まではセルフサービスで無料だった。

本日の漬物はキムチで、デザートは杏仁豆腐だった。

酸辣湯麺

酸辣湯麺は、何よりも量が多かった。丼が大きい。並々とスープが注がれている。底が深めで、しかも狭く絞られていない丼だ。これだけで腹一杯になる。半ライスはお代わり自由だけれども、お代わりできなかった、というよりも、食べきれるかどうか不安になるほどだった。少食の人はきっと食べ切れないと思う。

麺は、中華料理店で頻繁に見かけるような、ほぐれにくく、ダマになりやすい麺だ。中細ストレート麺で柔らかい。しかし、柔らかくコシは全くないものの、ダマになっていなかったし、ちゃんとほぐれた。これならばそれほど問題はない。あくまでも麺は脇役で、麺を食べるときに吸い上げられるスープや具が主役なのだ。

スープは、辛味と酸味では辛味が優っていた。黒胡椒の辛味ではなく辣油の辛味だ。かなり辛い。食べ進めるうちに汗が噴きだしてくる。辛味が強すぎるため酸味が感じられなくなっているのかもしれない。いずれにせよバランスは悪い。これはこれで美味いのだが、酸辣湯麺なのだから折角の酸味を楽しみたい。とろみは、やや弱めだ。最後まで緩くなりすぎず食べきれる。これはいい。

ちなみに、麺を半分以上食べ終えた後で、卓上の酢をレンゲ八分目ぐらいの量でスープに追加してみた。このままでは辛いばかりだと危機感を覚えたのだ。効果はそれほどなかった。振り返れば、酸辣湯麺が卓上に運ばれてきたとき、酢の香りが立ち込めた。軽く深呼吸して香りを楽しんだ。あの瞬間は一体なんだったのだろう。天一房の酸辣湯麺は辣油の辛味を楽しむ酸辣湯麺なのだと割り切ったほうがいいのかもしれない。

具は、溶き玉子、豚肉、豆腐、エノキダケ、キクラゲ、タケノコ、青ネギ、ニンジン、ピーマンだった。溶き玉子や青ネギは別として他の具材は全て細切りにされていた。豚肉や豆腐も細切りだ。豆腐は細切り状態でも崩れていなかった。また、シイタケではなくエノキダケが使われていた。こちらは残念だ。たとえ少しでもシイタケの旨味を感じたかった。

半ライス・キムチ・杏仁豆腐

半ライスは、ほとんど水に浸け置かずに炊いたときのライスだった。硬くパサついている。美味くない。不味いと言う人がいたとしても理解はできる。しかし、確かに美味くはないが許容範囲内だったりした。不味くはない。むしろ我慢できないのは、水分量が多すぎて、柔らかくてベチャッとしている場合だ。硬くパサついている分にはストライクゾーンが広いらしい。

また、ライスの量は少ない。底の深い丼や茶碗ではなく小皿に盛られているので、見た目以上に少量になっている。しかし問題は全くない。お代わりが自由なのだ。食べたいだけ食べられる。

今回は、半ライスの半分をキムチと一緒に食べた。キムチはしっかりと漬けられており、辛味も強い。ライスが進む。そして半ライスの残り半分は、酸辣湯麺のスープに浸して雑炊にした。スープの辛さが和らぐ。滅茶苦茶に美味くなるのではないかと思っていたのだけれども、それほどではなかった。硬くパサついたライスは雑炊に合う。これはいい。しかし辛味の和らいだスープが少し物足りなく感じてしまった。酸味やコクなどではなく辛味の目立ったスープだったので、ライスを投入したことでその辛味が控えめになり、何となく淡白な味わいになってしまったようだ。美味いことは美味いのだが、癖になってしまうほどの味ではなかった。期待が大きすぎたらしい。

杏仁豆腐は甘さ控えめだ。悪くはないが、美味いとはっきり言えるほどは美味くない。

天一房の酸辣湯麺+半ライスは、酸味と辛味の絶妙なバランスを楽しむ酸辣湯麺ではない。辣油の辛味を楽しむ酸辣湯麺だった。そして何よりも低価格で腹一杯喰える酸辣湯麺のセットだった。

店舗

営業時間

11:00から23:30。年中無休。

住所

新宿区高田馬場2-14-9 2F

早稲田通り沿い北側で、高田馬場駅から東に徒歩3分

参考

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作者:馬場飯